金昌宏の散歩ブログ

ファッションデザイナー金昌宏が趣味で続ける散歩にまつわる話題をつづっています

早朝散歩”高輪~五反田~品川”

高輪~五反田

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来春のデザインを依頼されています。先日ラフデザインを出して、基本的なラインは決まっています。9月末が立ち上がり分の納期なので、時間的に余裕がなく1週間ほど籠も って仕事をしています。手描きのスタイル画は出来上がっているので、アイテム別に平絵を作り、ボディカラーをつけていきます。平絵と言うのは、製品をたたんで置いたと きの状態を描いたもので、サイズバランス・ボタンやステッチなどの位置をなるべく正確に記します。これはパソコンのイラストレーターというソフトで作ります。一度作れ ば修正や色つけが簡単になります。朝方までパソコンの画面を見ていたので、目が疲れて腰が辛くなったので、気分転換に愛犬を連れて散歩に出ることにしました。表に出る と季節はすっかり変わって、秋の風を感じます。一月余前にはまだ蝉の声が響いていたのに、今ではあちこちから秋虫の鳴き声が聞こえます。昨夜の雨のためか湿度の高い朝 で、空き地を通るといつの間にか伸びた雑草が腰の高さ程の高さになっていました。坂を下って五反田駅の近くに出ました。

五反田~品川

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五反田駅近くに来ると、東の空が幾分明るくなってきました。夏に比べて、随分空が高くなったような気がします。朝のいくらか湿気のある空気は、とてもリフレッシュしま す。317号線沿いに御殿山を通って品川駅に向います。大通りを走る交通量も少なく、マラソンやウォーキング、そして犬の散歩をする人達とすれ違います。御殿山から三菱 開東閣のある石垣を周っていくと、品川から横浜方面のJR線・京浜急行線路の向こうに高層のビジネスビル群が見えてきます。まだ朝日は出ていませんが、空は大分明るくな りました。第一京浜道路にぶつかり左折して、八ツ山橋をすぎると品川駅が見えてきます。まだヘッドライトを点けた車が走っています。品川駅まで来ると、薄暗い中歩く姿 が増えてきました。高輪口のロータリーにある自動販売機で、水を買って一息つきました。いつもの人で溢れた品川駅前の風景とあまりに違って、別の街に来たようです。 WING高輪の脇道を入って、緩やかな坂道を上がって行きます。柘榴坂と呼ばれるこの地は、浅田次郎の短編小説『柘榴坂の仇討』に書かれ映画化されました。江戸時代には北 側が薩摩藩島津家下屋敷、南側が久留米藩有馬家下屋敷ある場所でした。現在では高級住宅地になっています。この道から自宅に戻って休むことにしました。