金昌宏の散歩ブログ

ファッションデザイナー金昌宏が趣味で続ける散歩にまつわる話題をつづっています

恵比寿~天現寺

恵比寿駅から渋谷川を辿って

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平日にも関わらず、恵比寿駅西口ロータリー前は沢山の人が行き来しています。新橋などとは違いサラリーマンスタイルは少なく、カジュアルでお洒落な人の割合多い気がし ます。毎年このロータリーで行われる盆踊りが近いらしく、提灯が下がっています。今日の待ち合わせはユニフォーム問屋の担当者です。ユニフォーム問屋は、作業着・アミ ューズメント・事務服・スポーツウェア・インナーウェア・タオル・バック等を取り扱っており、通常はイベント名・企業名・チーム名等を刺繍やプリントで入れてお客様に 提供しています。サイズやカラーも揃っているので、Tシャツトレーナーなどはプリントを入れるだけでBodyを作らずに済みます。今回の依頼は、イベントロゴ・プリントデ ザインです。担当者が来たので、駅前のCafeに入りました。ラフデザインはお客様にメールしておいたので、修正ポイントの打合せをしました。散会した後、恵比寿2丁目で 後輩がやっているメーカーの展示会があるので、そこに立ち寄ってから天現寺まで散歩することにしました。駒沢通りを渋谷橋の手前で曲がりラーメン店「阿夫利」や焼き肉 「トラジ」を過ぎると、「たこ公園」が見えてきました。細い裏通りは渋谷川と平行していて、Cafeやレストランも何軒かあります。この一角にメーカーをやっている後輩の オフィースがあります。来春の展示会をやっていて、婦人服のサンプルがディスプレイしてあります。品の良いベーシックトラッドテイストで、素材と型紙にこだわり、着心 地の良さがポイントのブランドです。バイヤーが数人いたので早々に引き上げました。

恵比寿2丁目~天現寺

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あいおいニッセイ同和損害保険(株)本社ビルの間の細い裏通りを抜けていくと、少し広めの通りに出ました。これ以上は裏通りを進めないので、左折して明治通りに出ます 。1Fに路面飲食店が入ったマンションが並んでいます。広尾病院を超えると、天現寺橋交差点に到着しました。歩道橋のたもとに「渋谷川・古川 清流の復活」という石碑が あります。川を覗き込むと、亀が数匹甲羅干しをしてました。交差点をわたり、地名にもなっている「多聞山 天現寺」前に来ました。前は何度も通ってますが、入るのは初 めてです。山門入ると正面に庫裏、左が前庭になっていて明治通りに面しているにも関わらず、境内は車の騒音が気にならない静けさです。享保の初め頃になると新たな寺院 の建立は特別な理由のない限り許されなくなったと言いますが、小日向御簞笥町にあった臨済宗大徳寺末の普明寺を引継ぎ享保四年(1719)現在地に移築して多聞山天現寺と 改め、新たな法幡を竪起したのが「天現寺」の由緒です。結構新しい本堂に扁額「多聞天」、前に「東照宮守本尊 毘沙門天王」石碑があります。何故か寺なのに、台石に天保6年(1835)未歳と建立年代が刻まれた狛虎があります。そして前庭の築山の麓に石燈籠と、自然石の文政6年建「芭蕉句碑」を発見。伊賀の国花垣の花はそのかみ奈良の八重桜の料に附されけるといひ伝えければ、『一里はみな花守の子孫かや』と松尾芭蕉の句が刻んでありました。小雨が降ってきたので、バスで帰宅しました。

[目的地]天現寺

[URL]http://www.tengenji.jp/index.html

[住所]東京都港区南麻布4丁目2?35